本格的に寒くなってきたこの時季、コンビニやスーパーで手軽に買えて便利な“使い捨てカイロ”。
冷えた手足を温めるのに利用している方は多いと思いますが、実は温める場所によって体の不調を改善する効果も期待できます。
ここでは、カイロの効果的な使い方をご紹介していますので、気になる部分に貼って寒い時季を元気に乗り切りましょう。
内臓が冷えていると危険な理由
“冷えは万病の元”と言われるほど様々な不調をきたします。
自覚症状がなくても、冷たい飲み物ばかり飲んでいたり、運動をあまりしないという方は、内臓が冷えている可能性があるので要注意。
冷えをそのままにしておくと免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなったり、
血行が悪くなり、肩こりや腰痛をはじめ、生理痛や不妊症など婦人科系疾患の原因になる事もあります。
また、代謝が悪くなりダイエットしても痩せにくい体になってしまいます。
そこで、上手に活用したいのが“貼るカイロ”。貼っておくだけで内臓の冷えが解消できますよ。
カイロを貼ると効果的な場所
仙骨(おしりの割れ目の上にある逆三角形の骨)
仙骨は骨盤の中心にあり、お腹に比べ脂肪が少ないため、ここにカイロを貼ると効率良く体を温める事ができます。
逆三角形の部分をカバーするように下着の上から横向きに貼ってください。
下腹部と同時に温める事でより効果が期待できます。
下腹部(おへそから1~2cm下あたり)
内臓が冷え、体温が1度下がると免疫力は約30%も下がると言われています。
手足が冷える末端冷え性の方も、まずは血液が多く集まっている下腹部を温めて血液の流れを良くしましょう。
冷えが強い場合は、腹巻きとの併用もオススメです。
こんな時にもカイロは使える
飲み過ぎや二日酔いに
アルコールは肝臓で分解されますが、内臓が冷えているとその機能が低下してなかなか分解できません。
楽しく飲んだ翌朝に二日酔い…なんて事にならないためにも、カイロで肝臓を温めてあげましょう。
事前に飲みに行く予定がわかっている時は、あらかじめ下着の上からカイロを貼っておくと代謝が上がり、アルコールの分解もサポートしてくれるので、翌日にお酒が残りにくくなります。
ダイエットに
カイロを下腹部や仙骨に貼って、内臓が温まり体温が1度上がると、基礎代謝の量は、なんと約12%もアップすると言われています。
基礎代謝がアップすると消費エネルギーが増えるので、同じカロリーを摂取した場合でも太りにくくなります。
寒い時季に太りやすく、痩せにくいという方は内臓が冷えている可能性が高いので、まずは下腹部と仙骨をカイロで温めてみてはいかがでしょうか。
肌トラブルや生理痛に
シミ、ニキビ、くすみといった肌トラブルや生理痛は、冷えが関係している事も少なくありません。
冷えていると血液の流れが悪くなり、細胞に栄養を運んだり老廃物を回収する事ができなくなるからです。
カイロなら、症状を抑えるお薬と違って毎日使用しても安心ですし、血流を良くしてくれるので根本的な原因の解消につながります。
カイロの上手な使い方と注意点
カイロには低温火傷の危険性があるので、素肌に直接貼らないのはもちろんですが、使用環境によっては熱くなり過ぎてしまう事もあります。
そんな時は一旦カイロをはずし、ジップロックなどの密閉できる袋に入れ空気を抜き保存しておくと、雑菌が繁殖しにくく長持ちします。
また、就寝時の使用やこたつなどの熱がこもる環境での使用も、低温火傷の危険があるので注意が必要です。
最近では部位別の製品も増え、従来のものより発熱しやすいタイプもありますので、使用法をよく読んでから貼ってくださいね!