皮脂分泌が多くメイクが崩れやすい部分なだけに、できてしまうと気になって仕方ない“鼻の黒ずみ”。
顔の中心にあるので目にもつきやすく、黒ずんでいると清潔感を損なってしまいますし徹底的に除去しておきたいところですよね。
でも、暖かくなり皮脂の分泌が増えるとともに、なんとなく鼻が黒ずんできたような…?
そんな方は要チェック!今回は、イチゴ鼻と言われてしまう鼻の黒ずみの意外な原因と、黒ずみを除去する方法をご紹介します。
鼻に黒ずみができる意外な原因とは?
鼻に黒ずみができると、汚れや角栓と思い込んで毛穴パックや過剰な洗顔を行ってしまいがちですが、実は鼻に黒ずみができる原因は“毛穴汚れ”だけではありません。
また、原因を知らずに間違ったケアを続けているとさらに黒ずみを悪化させてしまうこともあります。
まずは、自分の黒ずみはどのタイプなのかをチェックしてみましょう。
鼻の黒ずみタイプをチェック!
<角栓による黒ずみタイプ>
□ ザラつきや毛穴詰まりがある
□ メイクを落とさず寝ることがある
□ 乾燥肌または混合肌
<角化異常による黒ずみタイプ>
□ ザラつきや毛穴詰まりはない
□ 毛穴が開いて見える
□ 脂性肌または混合肌
<色素沈着による黒ずみタイプ>
□ ザラつきや毛穴詰まりはない
□ UVケアをあまりしていない
□ 週に1回以上角栓パックをする
鼻に黒ずみができる原因と対策
角栓による黒ずみタイプ
角栓と呼ばれる黒いブツブツの正体は、皮脂とメイク汚れや不要な角質が混じったものです。
そのため、作らないようにするには毎日のメイク落としや洗顔が大切ですが、できてしまった角栓には角質のタンパク質が混じっているため洗顔だけでは落としきれません。
そこで、普段のケアにプラスしたいのがタンパク質を分解する作用のある“酵素洗顔”。
角栓パックよりも肌に負担をかけずに、簡単に角栓による鼻の黒ずみを除去することができます。
角化異常による黒ずみタイプ
脂性肌や混合肌でTゾーンの皮脂分泌が多い方によく見られるのが、角質が正常に形成されない角化異常によって開いてしまった毛穴の影による黒ずみ。
角化異常が起こる理由は様々ですが、鼻の黒ずみの場合は過剰な皮脂が作り出した過酸化脂質による刺激が主な原因です。
過酸化脂質の生成を防ぐため、しっかりと保湿して過剰な皮脂をコントロールしましょう。
黒ずんで見える原因となる毛穴の開きの改善にオススメなのは、“グリシルグリシン”配合コスメ。
角化の正常化を促し肌の凸凹を整え、毛穴の影による黒ずみを目立たなくしてくれます。
色素沈着による黒ずみタイプ
毛穴の詰まりやザラつきはないのに鼻が黒ずんで見える場合は、色素沈着による黒ずみが考えられます。
これは、毛穴汚れではなくシミなので洗顔や毛穴パックで解消することはできません。
また、過剰な洗顔や毛穴パックなどで毛穴に刺激を与えると、さらにメラニン色素が増え余計に黒ずみが目立ってしまいます。
除去するためには美白作用のあるコスメを使用し、新たな黒ずみを作らないよう徹底したUV対策を行いましょう。
美白コスメは、人によって相性があるため一概にどの成分が効くとは言えませんが、黒ずみには美容クリニックで処方されている美白成分、“ハイドロキノン”配合の製品がオススメです。
鼻の黒ずみを除去する方法
原因は様々でも鼻の黒ずみを除去し新たに作らないようにするため重要なのは、①毛穴に汚れを溜めない・②毛穴を引き締め保湿・③紫外線対策 の3つです。
でも意外に難しいのが、毛穴に汚れを溜めないこと。
毎日きちんと洗顔しているのに、いつの間にか毛穴に黒いブツブツが…!?という経験がある方も多いのではないでしょうか。
そんなときは、次にご紹介する方法をお試しになってみてください。
オリーブオイルマッサージ
敏感肌の方や、肌がデリーケートになっているときの汚れ落としに最適なのが食用のオリーブオイル。
濃いメイクや皮脂汚れも、軽くなじませるだけでスルっと落とせます。
鼻の黒ずみ対策には、メイク落としを済ませたあと蒸しタオルなどを利用して毛穴を開き、小さじ1杯分のオリーブオイルをマッサージするようになじませます。
30秒ほどくるくるとなじませていると、不要な角質や角栓がボロボロと取れることがありますが、こすり過ぎは肌の負担となるためやり過ぎは禁物。
オリーブオイルを使ったマッサージは長くても1分以内にとどめ、洗顔後は冷水か冷蔵庫で冷やしておいた化粧水で毛穴を引き締めておきましょう。
重曹洗顔
お菓子作りやお掃除に使われる重曹(ベーキングソーダ)には、マイルドな研磨作用があります。
そのため、いつも使っている洗顔料をしっかり泡立てひとつまみ分の重曹を加えると、マイルドなスクラブ洗顔に。
重曹には、化粧品に使われる医療用、食品に使用われる食用、掃除・洗濯に使われる工業用とありますが、重曹洗顔には手に入りやすく安全性の高い食用のものがオススメです。
重曹洗顔には不要な角質を除去する働きがあるため鼻の黒ずみ予防に役立ちますが、研磨作用によるものなので摩擦による刺激もあります。
毎日行うのは避け多くても週に1~2回まで、スペシャルケアとして使用するようにしましょう。
オロナインパック
本来、傷薬として販売されていますが、最近では鼻の黒ずみ対策やニキビ対策として注目を集めている“オロナイン軟膏”。
オロナインには、殺菌作用のある有効成分や水と油をなじませる働きのある界面活性剤が配合されているため、剥がすタイプのパックと併用すると角栓除去に役立ちます。
オロナインパックのやり方は下記の記事をご参照ください。
⇒ 「オロナインパックで鼻の毛穴が消える!?角栓や黒ずみに効く理由とは?」
いかがでしたか?
「鼻の黒ずみ」=「皮脂対策」は、思春期や男性ならともかく多くの女性には当てはまりません。
大人女子の肌の悩みはとても複雑な上、間違ったケアはさらなる肌トラブルを招くため原因を見極めたケアをすることが肝心です。
どんな方法でも、汚れを落としたあとは毛穴を引き締めてからしっかり保湿するのが基本。
また、色素沈着による鼻の黒ずみは紫外線の影響でさらに濃くなってしまうのでUV対策もお忘れなく!