ベビーパウダーは本来、赤ちゃんのあせも予防に使用されてきたものですが、最近では肌にやさしいメイク用品として人気となってます。
「つけているとニキビ予防になる」という噂もあるベビーパウダー。
でも、本当に顔に使っても大丈夫なの…?そんな不安を感じている方もおられると思います。
そこで今回は、そんな疑問を解消するベビーパウダーの顔への使い方や正しい付け方などをご紹介します。
ベビーパウダーは顔に使っても大丈夫?
結論から言うと、ベビーパウダーは赤ちゃんに使えるほど安全性の高い製品なので、顔に使用しても大丈夫です。
ただし、どんなに肌にやさしいとされている製品でも、全ての方に“絶対にアレルギーが起こらない”というわけではありません。
また、ベビーパウダーという呼び名は、製品名ではなく赤ちゃんのあせもやおむつかぶれ予防を目的にしたパウダーの総称。
そのため、一口にベビーパウダーと言っても製品によって含まれる成分はちがってきます。
体質や肌トラブルの有無によっては配合成分が刺激になることもあるので、ベビーパウダーの種類や成分はしっかり把握してから使用しましょう。
代表的なベビーパウダーと成分
ベビーパウダーを販売するメーカーとして知られているのは、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ピジョン、和光堂の3社です。
それぞれの代表的な製品の成分と特徴を見ていきましょう。
どの製品が合うかは肌質によってちがってきますが、乾燥肌なら保湿成分が配合された製品、ニキビ肌やオイリー肌の方にはシンプルな成分のベビーパウダーがオススメです。
ジョンソン・エンド・ジョンソン
ベビーパウダー 微香性
蒸気減菌済みのタルクとIFRA(国際香粧品香料協会)の基準をクリアした香料が原料のシンプルなベビーパウダー。
ピジョン
薬用固形パウダー[医薬部外品]
タルクをベースに収れん作用のある酸化亜鉛や、保湿成分のスクワランが配合されたプレスト状の薬用パウダー。
薬用ベビーパウダー(弱酸性)[医薬部外品]
殺菌作用のあるβ-グリチルレチン酸を配合。べビーパウダーとしては珍しい弱酸性でタルク不使用の製品。
ベビーパウダー ピンク缶
タルクをベースに、収れん作用のある酸化亜鉛と香料が配合されたシンプルなベビーパウダー。
和光堂
シッカロール[医薬部外品]
タルクとコーンスターチをベースに制汗作用のあるクロルヒドロキシAlと香料を配合。
薬用シッカロール[医薬部外品]
収れん作用のある酸化亜鉛と湿疹に効果があるとされているアルジオキサ、保湿成分としてモモ葉エキスとBGが配合された薬用パウダー。
シッカロールナチュラル[医薬部外品]
タルクフリーでコーンスターチを主原料に保湿成分のスクワランと緑茶エキスが配合されたベビーパウダー。癒される紅茶の香り。
タルクの安全性について
現在販売されているほとんどのベビーパウダーはタルクを原料に作られています。
タルクは、滑石(かっせき)という鉱石を粉砕したもので、多くのファンデーションやメイク用品にも使用されている安全度の高い天然成分。
ですが、1987年にタルクからアスベスト(吸い込むと健康被害を及ぼす可能性のある鉱物繊維)が検出されたとして社会問題となったことがあります。
そのため、“タルク=危険”というイメージが広まりましたが、同年には厚生労働省から「ベビーパウダーに使用するタルクにアスベストが検出されないこと」が義務付けられています。
また、2012年にも以下の様な報道がありましたが、現在ではベビーパウダーに限らず全てのタルクにおいて、安全性についての基準が設けられています。
「病院で手術用の手袋に粉末タルクをまぶす作業をしていた方が、タルク中のアスベストにより中皮腫となり労災認定された」
各メーカーでも、さらに厳しい自社基準を設け安全性は確認されているので、ベビーパウダーをメイク用品として使用することに問題はないと考えられます。
それでもやっぱり、タルクが入っている製品に不安を感じるという場合は、タルクフリーのベビーパウダーを選びましょう。
ベビーパウダーの顔への使い方【Q&A】
ネット上では、様々なベビーパウダーの使い方や効果・効能が紹介されています。
でも中には「それって本当なの?」「ベビーパウダーにそんな効果があるの?」と疑わしい内容の情報もチラホラ…。
そこで当サイトでは、取り扱い店やメーカーに問い合わせた内容をもとにその真偽に迫ってみました。
毛穴の汚れや黒ずみ解消に
【Q】洗顔量と混ぜて泡立て使用したり、パックとして顔に塗ると毛穴に詰まった汚れや黒ずみは取れますか?
【A】ベビーパウダーの主原料であるタルクやコーンスターチには、皮脂や汗を吸着する働きがあります。
ですが、粒子がとても細かいので、洗顔やパックとして使用しても毛穴の汚れや黒ずみが落ちるとは考えにくいです。
テカリやメイク崩れ防止に
【Q】ファンデーションのかわりやフェイスパウダーとして使用すると、テカリやメイク崩れを防げますか?
【A】ベビーパウダーには、肌をサラサラにして汗の蒸発を促す働きがあるため、薄く塗っておくとテカリやメイク崩れ防止になります。
ニキビ予防やニキビ跡の改善に
【Q】ベビーパウダーをつけておくとニキビ予防になりニキビ跡が消えますか?
【A】肌トラブルがある部位への使用は、症状が悪化するおそれがあるため控えてください。
ネット上で見られる「ベビーパウダーでニキビが治った」という声は、ベビーパウダーの効果・効能ではなくファンデーションをやめたことによるものだと思われます。
ニキビができている肌にファンデーションを塗るよりは、ベビーパウダーのほうが通気性が良く肌に負担がかかりにくいとお考えください。
ベビーパウダーを顔に使うときの注意点
ベビーパウダーは粒子の細かい粉なので、パフでたたくようにつけると粉が舞い上がりむせ返りの原因になります。
多少吸い込んでしまっても問題はありませんが、どのメーカーでも上半身につける場合は手で付けるよう推奨されています。
とは言え、メイクの上から使う場合や外出先で塗り直したいときに手で付けるのは不便…。
そこでオススメなのが、コットンを使ってベビーパウダーをつける方法です。
①大判サイズのコットンを半分に裂く。
※全部裂かずに本のように閉じている部分を残しておきます。
②裂いたコットンに適量(小さじ2分の1程)のベビーパウダーを挟む。
③コットンを閉じ横方向に軽く引っ張りベビーパウダーをなじませる。
④手の甲で2~3回はたいてパウダーの出を調節してから顔につける。
※顔につけるときは、はたかずに肌の上を滑らすようにつけてください。
この方法なら粉の飛び散りも防げますし、チャック付き袋に入れて持ち歩けばメイク直しにも便利!
夏は雑菌が繁殖しやすいため、皮脂で汚れたパフは肌トラブルの原因にもなりますが、コットン使いなら衛生面でも安心です。
いかがでしたか?
100%安全で、全ての方に絶対にアレルギーが起こらないという化粧品は存在しません。
また、どんなに安全性の高い製品でも間違った使い方をすれば肌トラブルのもとになります。
でもベビーパウダーは、一般的な化粧品と比べるとアレルギーを起こしやすい成分も少なく、リーズナブルで肌にもお財布にもやさしい製品。
汗や紫外線による肌トラブルが起こりやすいこの季節、顔に使用するものは特にきちんと成分を見て選び、正しい使い方を守って美肌を保ってくださいね。