女性に絶大な人気を誇るファッションモデルのミランダ・カーも、毎日欠かさず愛用しているというココナッツオイル。
最近は日本でも愛用者が増えてきていますが、あまりなじみがないオイルのため、使い方がよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ココナッツオイルの効能や使い方をご紹介しますので、是非ご参考にしてみてください。
ヴァージンココナッツオイルとココナッツオイルの違い
話題のココナッツオイルですが、いざ購入しようと販売店を覗いてみると、まずその値段の違いに驚きます。
これは、ヴァージンココナッツオイルとココナッツオイルでは精製工程が違うため、その内容も全く違うためです。
一般的に、生の果肉を無精製・無漂白で圧搾したものが“ヴァージンココナッツオイル”、乾燥させた果肉を精製したものが“ココナッツオイル”です。
後者は大量生産が可能なため、安価で手に入りやすく独特の香りもないので人気はありますが、製品によっては圧搾時に有機溶剤が使用されていたり、中には健康に悪影響を及ぼすと言われている“トランス脂肪酸”が添加されているものまであります。
美容や健康効果を目的に摂るのであれば、少々値は張りますが、ヴァージンココナッツオイルを選ぶようにしてください。
ココナッツオイルの効能
代謝アップでダイエット効果
ココナッツオイルがその他のオイルに比べ優れている点は、なんといってもオイルの組成にあります。
一般的なオイルは、体脂肪として蓄積されやすい“長鎖脂肪酸”が多く含まれていますが、ココナッツオイルは体脂肪として蓄積されない“中鎖脂肪酸”を多く含んでいます。
中鎖脂肪酸は、体内で消化吸収されやすいためすぐにエネルギーとなる上、代謝を高める作用があるので一般的なオイルに含まれる長鎖脂肪酸の燃焼もサポートしてくれます。
また、オイル自体のカロリーも低いため、普段食用としてお使いのオイルをココナッツオイルに変えるだけでダイエット効果が期待できます。
免疫力を高めて健康を維持
ココナッツオイルには、飽和脂肪酸の中でも特別な働きがあるとされている“ラウリン酸”が多く含まれています。
ラウリン酸は母乳にも含まれる成分で、免疫力を高め赤ちゃんをウイルスから守る働きがあるいうことが明らかになっています。
免疫力は、加齢や食生活・運動不足などの生活習慣、ストレスなどが原因で低下すると言われていますので、ラウリン酸を多く含んだオイルは健康維持にもオススメです。
栄養素の吸収をサポートして美肌
赤道近くで太陽の光りをいっぱい浴びて育つココナッツは、抗酸化作用が高く、美肌やアンチエイジングに効果的なビタミンEを多く含んでいます。
また、代謝を高める作用がある“中鎖脂肪酸”には、美肌に欠かせないビタミン類やミネラル類の吸収をサポートする働きもあり、
細胞の機能を活発にして、新しい細胞への生まれ変わりを促し美肌へと導いてくれます。
ココナッツオイルの使い方
スキンケア編
ココナッツオイルは安定性が高く酸化しにくいため、スキンケア全般に使用できます。
サラッとしていて伸びが良いので、季節を問わず使いやすいのも嬉しいポイントです。
紫外線対策に
日焼け止めの原料としても使用されているココナッツオイルには、紫外線からお肌を守ってくれる働きがあります。
市販の日焼け止めのように強力に紫外線がカットできるわけではありませんが、オイルを薄くお肌に伸ばしたあと軽くパウダーをはたいておくと、日常紫外線程度なら防ぐことができますので、肌トラブルがある時や、敏感肌で日焼け止めが使えない方の紫外線対策としてオススメです。
ニキビ対策に
ココナッツオイルに多く含まれるラウリン酸には、消炎作用や抗菌作用といった効能があるため、原産国では擦り傷や虫さされの薬としても活用されています。
ニキビ対策には、薄くお肌に伸ばして使用するか、綿棒などでニキビが気になる部分にチョンチョンとのせておくと回復をサポートしてくれます。
また、抗菌作用の高い塩と混ぜるとニキビ対策用のスクラブ洗顔にもなります。
■【ニキビ対策用】ココナッツオイル塩スクラブ
<作り方>
①密閉容器に塩を適量入れる
②塩がひたひたになるようココナッツオイルを入れてよく混ぜる
※ココナッツオイルは20~25度以下で固形になるので固まっている場合はあらかじめ湯せんで溶かしておく。
<使い方>
お肌にのせ5分程度おいてからザラつきの気になる部分を軽くマッサージしてぬるま湯で洗い流します。
ココナッツオイルと塩のWの働きで、余分な角質を除去して皮膚を清潔に保ちニキビを防いでくれます。
メイク落としに
ココナッツオイルは、美容オイルとして人気のオリーブオイルよりさらに分子が小さくサラッとしているので洗い流しやすく、メイク落としにもぴったりです。
手のひらで温めてからメイクとよく馴染ませ、軽くティッシュオフして洗顔するとサッパリ!
洗顔できない場所でのメイク落としとして使用する場合は、化粧水を含ませたコットンで優しく拭き取ってくださいね。
全身の保湿ケアやマッサージに
オイルには水溶性の化粧品では得られない浸透性と保湿効果がありますが、その性質から空気に触れると時間と共に酸化がはじまりお肌に刺激を与える心配もあります。
でも、ココナッツオイルの主成分である飽和脂肪酸は、オイルの中でも最も安定性が高く酸化しにくいため、全身の保湿ケアやマッサージにも安心して使用できます。
また、分子が小さく、お肌はもちろん髪にも浸透しやすいので、ヘアケアに使用するのもオススメです。
ダイエット編
代謝を高める作用があるココナッツオイルは、普段お使いのオイルと置き換えるだけでもダイエットになりますが、高品質なヴァージンココナッツオイルを手に入れたら、是非そのままで香りや美味しさも味わってみってくださいね。
温かい飲み物に混ぜて
体に蓄積されず、すぐにエネルギーとして使われるため、お砂糖の変わりに入れるとダイエット効果も抜群!
紅茶、コーヒー、お茶、白湯などの温かい飲み物に大さじ1杯程度のヴァージンココナッツオイルを入れると、ほのかに甘い香りがして美味しいフレーバーティーとして楽しめます。
飲み物が冷えてくるとオイルが固まってしまいますので、温かいうちに飲み切ってくださいね。
ドレッシングに
ヴァージンココナッツオイル大さじ1に、お酢小さじ1、お好みで塩・胡椒を入れれば、簡単ダイエットドレッシングの出来上がり!
お酢の変わりにレモンを絞っていただいても美味しいですし、お醤油を少したらすとバルサミコ酢風になりこれまた美味。
市販のドレッシングだとカロリーや添加物が心配ですが、ココナッツオイルを使えば安心ですし、代謝を高めてくれるのでこれまでと同じ食事内容でも太りにくくなりますよ。
揚げ物・炒め物に
カロリーが気になる揚げ物や炒め物も、オイルを変えればヘルシーメニューに早変わり!
ダイエット中だと油を敬遠してしまいがちですが、脂質は三大栄養素のひとつですし、油抜きダイエットではビタミン類をはじめとした栄養素の吸収率が低下すると言われています。
ココナッツオイルは普通のオイルと比較すると、消化・吸収率は約4倍、代謝率はなんと10倍もあるので、揚げ物も安心して美味しくいただけます。
いかがでしたか?
ヘルシーで身体にもお肌にも嬉しい効果をもたらしてくれるココナッツオイル。
今回ご紹介した以外にも使い方はまだまだありそうなので、効能を理解した上でオリジナルレシピを考えてみるのも楽しそうです。
また、酸化しにくく賞味期限が長いオイルなので(1~2年ほど)これまで流行した健康オイルのように「使いきらなくちゃ!」と焦ることもありません。
保存は常温でも冷蔵庫でどちらでもかまいませんが、20~25度以下になると固まります。
品質は変わりませんので、用途によって保管場所を変えてもいいですね。
ヴァージンココナッツオイルは、そのまま食品として美味しくいただくも良し、化粧品として使用するも良しですが、用途ごとに小分けして保存しておくと異物の混入や雑菌の繁殖を防げて安心ですよ。