パサつきやごわつき、枝毛、切れ毛などの傷んだ髪…、できれば切らずになんとかしたい!
そんな方に最適なのが、今話題のヘアケア法“リバースケア”。
傷む前の状態に戻せるというわけではありませんが、髪にツヤを蘇らせさらなるダメージを防ぐことができます。
この記事では、リバースケアの正しいやり方について解説していますので是非ご参考にしてみてくださいね。
傷んだ髪は修復できるの?
結論から言うと、一度傷んだ髪は完全に元の状態に戻すことはできません。
なぜなら、髪は生きている細胞ではなく新陳代謝の行われない死滅細胞で、肌のように自ら修復する力を持っていないからです。
肌の角質は日々古い角質が剥がれ落ち、新しい角質に置き換えられていきますが、髪は切らない限り何年も前の部分と今日作られた新しい部分とがつながって存在します。
ですが、適切なケアをすることで髪の傷みの進行を抑えツヤを取り戻すことはできます。
傷んだ髪を切らずにすむよう、あきらめないで今できるケアをしていきましょう!
髪にツヤを蘇らせるリバースケア
リバースケアとは、まずトリートメントをしてからシャンプーするという通常とは逆の手順で行う新しいヘアケア方法のこと。
このケアの目的はシャンプーによる傷んだ髪のさらなるダメージを防ぎツヤを蘇らせることにあります。
傷んだ髪ってどんな状態?
ヘアカラーやパーマ、ドライヤーの熱などで傷んだ髪は、空洞化といって穴があいた状態になっています。
海苔巻きを想像するとわかりやすいと思います。
表面の海苔の部分がキューティクルで、中身のご飯粒と具が髪内部のケラチン(18種類のアミノ酸が結合してできたタンパク質)です。
健康な髪は、海苔の部分がしっかり巻かれていてツヤがあり、中身のごはん粒と具がしっかり詰まっていてる状態になっていています。
逆に、傷んだ髪は海苔の部分がペロンと剥がれたりパサパサになっていて、ごはん粒や具が抜け出してスカスカ状態になっています。
リバースケアの効果について
リバースケアをすることで以下の効果が期待できます。
まず、最初にトリートメントをすることでワックスやスプレーなどのスタイリング剤などが落としやすくなります。
次にトリートメントに含まれた修復成分が傷んだ髪に浸透し、油分をまとわりつかせることでシャンプー時の摩擦によるキューティクルへの負担減らしたり、傷んだところから髪内部のケラチンが漏れ出すのを防いでくれます。
従来のシャンプーの後にトリートメントをするよりも、髪にダメージ与えず汚れを落としツヤのある髪へと導いてくれますよ。
リバースケアの正しいやり方
リバースケアのやり方はとても簡単です。
必要なのは普段使っているシャンプーとトリートメント(コンディショナー)、いつもの洗髪手順を変えるだけです。
(1)髪をよく湯洗いし、頭皮につかないようトリートメントを適量髪全体に揉み込ませてからしっかりと洗い流す。
(2)シャンプーを泡立て髪にのせ、優しく地肌と髪をしっかり洗いその後よくすすぎ洗い流す。
リバースケアはこれで終了です。
シャンプーの後にさらにトリートメントをする必要はありませんが、する場合は髪全体でなく毛先などキューティクルが傷んでいる部分だけにしてください。
過度なトリートメントはキューティクルの本来の仕事である髪内部の水分のバランスの調整を邪魔することになり、さらに髪を痛めてしまうこともあるので気をつけてくださいね。
オイルを使ったリバースケア
リバースケアはお手持ちのスキンケアオイルやヘアケアオイルでも代用できます。
ただし、オイルにはトリートメントのような髪に浸透する成分は含まれていないため、補修効果はあまり期待できません。
やり方は、トリートメントを使用する場合と同じで、湯洗いしたらオイルを揉みこんでからシャンプーするだけ。
また、リバースケアの方法として、トリートメントの前にヘアオイルを使うやり方もあるようですが、トリートメントを使用するならオイルは不要です。
オイルを先につけてしまうとトリートメントが浸透しないため、無駄なコストがかかる上にベタつうきが残れば髪への負担が増えることに…。
トリートメントにもキューティクルをコーティングするするために必要な油分は配合されていますので、シャンプーの時に髪の保護をし傷めず洗うことは十分可能です。
ヘアオイルを使うなら、洗髪後のタオルドライをした後や朝のスタイリング時に使うことをおすすめします。
どのくらいの行頻度で行うの?
今お使いのシャンプーに、“ラウリル酸”・“ラウリル硫酸”・“オレフィン酸”・“スルホン酸”といった洗浄力の強い成分が多く含まれているなら、シャンプーの度にリバースケアを行ったほうが傷んだ髪へのダメージは防げます。
“ラウリル酸”・“ラウリル硫酸”の特徴はとにかく泡立ちが良いことですが、傷んだ髪や頭皮には脱脂力が強すぎて、ダメージを深刻化させてしまう恐れもあります。
“オレフィン酸”・“スルホン酸”は、ラウリル酸系のものよりは多少脱脂力が穏やかですが傷んだ髪には避けたほうが無難です。
また、アミノ酸系のものでも、泡立ちを良くするためにラウリル酸系やオレフィンスルホン酸系を足している場合もありますので、シャンプー選びの際は、「〇〇系だから髪に良さそう」というイメージに惑わされず、洗浄力の強い成分が入っていないかしっかりチェックしましょう。
特に、ドラッグストアなどで低価格で販売されている市販のシャンプーには、コストを抑えるために安くて泡立ち重視の成分が多く含まれていることも少なくありません。
リバースケアの本来の目的は、シャンプーによる髪のダメージを防いでツヤをキープすること。
今お使いのシャンプーが洗浄力の強い成分を含むもので、毎日シャンプーするという方はリバースケアはシャンプーの度に行いましょう。
いかがでしたか?
リバースケアは、今お使いのシャンプーやトリートメントで出来るので、コストもかからず手軽さが嬉しいヘアケア方法。
それでいて、試したその日に効果を実感できるのでケアするのが楽しみになります。
美しい髪は日々の洗髪から。
傷んだ髪にツヤを蘇らせたい方は是非一度お試しになってみてくださいね!
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