毎日なんとなくスキンケアはしているけれど、本当のところ自分のお手入れ方法が正しいのかどうかわからない…。
シミ、しわ、たるみと肌の悩みは年々増えていくけれど、どうすれば改善するのかがわからない…。
今回は、そんなお悩みのある方必見の、“肌をきれいにする方法”をご紹介します。
セルフケアから美容皮膚科で受けられる施術まで、きれいな肌を保つために知っておきたい情報満載です!
きれいな肌ってどんな状態?
一口に“肌をきれいにする方法”と言っても、そもそもきれいな肌がどういう状態なのかをわかっていなければ理想の肌にはなれませんよね。
きれいな肌とは=健康な肌で、健康な肌の条件は次の通りです。
まずは、自分の肌には何が足りていないのかを知ることが、きれいな肌への近道ですから早速チェックしていきましょう!
キメが整っていて細かい
上記の図のように肌の表面に細かく入っている溝・皮溝(ひこう)と、皮溝に囲まれたふくらみ・皮丘(ひきゅう)が規則正しく並んでいるのがキメが整っている状態です。
キメが整っていると、肌表面がなめらかなので光を反射してきれいに見えます。
水分と油分のバランスが良い
肌の水分量は20%が理想的だとされていますが、水分量が足りていても肌の表面を覆う油分が足りていなければ水分は蒸発してしまいます。
油分は酸化すると嫌われがちですが、きれいな肌をキープするにはどちらもバランス良く含んでいる必要があります。
肌が適度に硬く弾力がある
健康な肌は、真皮に含まれているコラーゲンとエラスチンの密度が高く、皮下組織や筋肉もしっかりしていて押すと跳ね返すような弾力があります。
コラーゲンとエラスチンは年齢と共に減少していくため、30代になったらスキンケアの見直しを行いましょう。
ターンオーバーが正常
表皮の細胞が新しく生まれ変わることをターンオーバーと言いますが、健康な肌のターンオーバーのサイクルはおよそ28日間。
遅すぎると肌表面に古い角質がたまってしまいますし、早すぎると肌荒れの原因となるため、正しいサイクルで生まれ変わっていることが大切です。
肌をきれいにする方法5選
スキンケアで肌をきれいにする
洗顔
こんなケアはNG!
□一日に何度も洗顔する。
□洗顔料を泡立てずに洗う。
□洗顔しながらマッサージする。
□熱いお湯で洗い流す。
洗顔料を使って顔を洗うのは1日2回(朝晩)が基本、乾燥肌の方なら朝は洗顔料を使わずに、ぬるま湯でほこりや汚れ洗い流すだけでも充分。
肌をきれいにしたいからと1日に何度も洗顔していると、肌に必要な油分まで奪われてしまうためバリア機能の低下につながります。
また、同様の理由から熱いお湯での洗顔や、洗顔中のマッサージも良くありません。
洗顔は35~36℃のぬるま湯(少し冷たいと感じる程度)で、しっかり泡立てた洗顔料で肌の汚れを吸着するように、こすらずに優しく洗いましょう。
どんなに肌に優しいとされている洗顔料でも、長時間肌にのせていると乾燥の原因になりますので、洗顔は手早く泡をのせていき1分以内を目安に行ってください。
<毛穴汚れにプラスワンケア>
毛穴に詰まった汚れは、洗面器に70~80℃のお湯を張りバスタオルで覆った簡易スチームで、3分~5分ほど毛穴を広げてから洗顔するとスッキリ!
お好みでアロマオイルを1~2滴入れるとリラックス効果も抜群です。
化粧水
こんなケアはNG!
□量をケチって使う。
□長時間パッティングする。
□肌タイプに合わせて選んでいない。
□手に力を入れてつける。
どんなに高い化粧水でも、使用量が足りていなければ充分な保湿力が発揮できません。
量をケチるくらいなら安いもので良いので、自分に合う保湿成分が含まれた化粧水をたっぷり使用するほうが肌のうるおいは増します。
保湿成分にはさまざまな種類のものがありますが、乾燥肌ならセラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどが配合された化粧水が保湿力が高くオススメです。
30代~のアンチエイジング世代なら、角質層をやわらかくする天然保湿因子や、肌のハリをキープするビタミンC誘導体入りの化粧水を。
コットンでつけても手でつけても効果に変わりはありませんが、力を入れてつけたり長時間のパッティングは、摩擦で肌荒れの原因となるのでNGです。
<乾燥・テカりにプラスワンケア>
水分不足で乾燥したりテカったりするときには、シートマスクとヘアケア用のシャワーキャップを使ったパックがオススメ!
湯船につかって行えばシートマスクが乾かないのでしっかり保湿できます。
美容液
こんなケアはNG!
□たまにしかつけない。
□毎日違う成分の製品を使う。
□目的に合わせて選んでいない。
□肌にすり込むようにつける。
美容液に期待できる効果は主に、“保湿”・“アンチエイジング”・“美白”の3つですが、どのような目的で使うのかによって、選ぶべき製品はちがってきます。
保湿目的であれば、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンが主体のものを。
美白目的なら、ビタミンC誘導体をはじめとした美白成分が配合されたもの、アンチエイジングなら抗酸化力の高い成分が入ったものと自分の目的に合った美容液を選びましょう。
効果が実感できるまでの期間は人それぞれですが、早くてもターンオーバーが行われる周期である28日はかかりますので、1ヶ月くらいは1本を集中して使ってみてください。
肌に浸透させようとすり込んで皮膚に刺激を与えると、かえってエイジングを早めてしまうため、優しく手のひらで押し込むようにしてつけましょう。
<効果を高めるプラスワンケア>
シミやしわなどピンポイントのケアには、美容液をたっぷり含ませたコットンとサランラップを使って10分~15分パック。
ラップ効果で成分が浸透しやすくなるため美容液の効果が実感しやすくなります。
乳液・クリーム
こんなケアはNG!
□体温となじませずに使う。
□1日に何度も重ねて塗る。
□塗るついでにマッサージする。
□こするように塗り込む。
乳液やクリームにも様々なものがありますが、基本的には水分の蒸発を防いで、化粧水や美容液に含まれる美容成分を肌に閉じ込める役割りがあります。
油分が多く含まれるため、全体的にオイリー肌の方ならなしでもOKですが、乾燥肌の方や皮脂分泌量が減少する30代~は使用したいアイテムです。
乾燥肌の方や目的に合わせて使うならクリームを、テクスチャーが軽めのものが良ければ乳液を選ぶのが良いでしょう。
肌に塗るついでにマッサージをする方も多いようですが、素人が適当にマッサージを行うとシワやシミ、くすみの原因にもなります。
肌になじませやすいよう手のひらで少し温めてから、時間をかけてハンドプレスで優しく浸透させていきましょう。
<酸化防止のプラスワンケア>
どんなに高価な乳液やクリームでも、余分な油分は皮膚の上で酸化して肌老化の原因になります。
スキンケア後に蒸しタオルを20秒~30秒あてておくと、肌の上に残った余分な油分が取り除かれ血行も促進されるのでむくみやクマの解消にも効果抜群!
食事で肌をきれいにする
美容はもちろん健康のためにもバランス良く食べることが大切ですが、肌をきれいにするために積極的に摂りたい食材は次の5つです。
タンパク質
肉・卵・魚などに多く含まれている“タンパク質”は、皮膚や髪の主成分のため不足すると乾燥肌や肌荒れの原因となります。
肌のターンオーバーには不可欠なので、カロリー気になるからと控えすぎないよう気をつけましょう。
野菜
緑黄色野菜に多く含まれている“β-カロテン”には高い抗酸化力があり、肌老化を防いでくれます。
またじゃがいもや玉ねぎなどの淡色野菜には、加齢によって減少するコラーゲンの生成をサポートするビタミンCがたっぷり!
青魚
青魚に多く含まれている“DHA“や“EPA”は血液をサラサラにすることで知られています。
血流が改善すると代謝がアップし、肌のターンオーバーもスムーズに行われるのでアンチエイジングには最適です。
発酵食品
納豆やヨーグルなどに多く含まれている“乳酸菌”には腸内環境を整える作用があります。
“肌は腸を映す鏡“と言われているように、腸と肌は深い関わりがあるため美肌のためには腸内をキレイにすることが必須!
ナッツ類
アーモンドやくるみなどのナッツ類に多く含まれている“ビタミンB群”や“ビタミンE”には、肌の保水力をアップして肌荒れを防ぐ効果があります。
近年の研究では動脈硬化の予防にも役立つと注目されていますので、血管の若返りにも効果が期待できます。
エステで肌をきれいにする
最近では低価格のサロンが増えてきたことから、月に1~2度リラグゼーションを兼ねてエステ通いをする方も増えてきているようです。
エステで受けられる施術には次のようなものがあります。
スクラバー
毎秒28,000回の振動により、通常のクレンジングや洗顔では落ちない毛穴汚れや古い角質をオフ。
Tゾーンのザラつきや黒ずみなど、毛穴汚れが気になる方に最適です。
リンパマッサージ
プロのハンドマッサージでむくみやクマの原因となる余計な水分や老廃物を排出。
美肌効果に加え小顔やたるみにも効果が期待できます。
パーミエーション
振動による超微細パッティングで化粧品の美容成分を肌に浸透させふっくらした肌に。
しわや乾燥肌でお悩みの方に最適です。
超音波
ハンドマッサージでは得られない微細な刺激で肌の深部に働きかけ新陳代謝を促す。
その他の施術と組み合わせることで相乗効果が期待できます。
ファインライト
肌に刺激を与えない安全な光で毛細血管に作用し、真皮のコラーゲンやエラスチンの生産量をアップ。
肌の弾力を左右するコラーゲンやエラスチンは年齢と共に減少するためアンチエイジング世代にも最適です。
皮膚科で肌をきれいにする
まだまだ抵抗のある方も多いと思われるレーザーなどの美容治療ですが、アンチエイジングのために美容皮膚科へ通うことも最近では珍しくなくなってきています。
切らない美容治療には大きく分けると、“導入・塗布系”、“注射系”、“マシン系”の3つがあります。
導入・塗布系ケア
ビタミンCイオン導入
高濃度のビタミンCを微弱電流で皮膚に浸透させることで、メラニンの産生を抑えコラーゲンの生成を助けます。
しみ、小じわ、茶グマ、ニキビ跡などに有効。
レチノイン酸ケア
医師処方の高濃度のレチノイン酸を塗ることで、メラニンの排出を促し繊維芽細胞に働きかけコラーゲンを増やします。
しみ、しわ、たるみ、ニキビ跡の治療薬として使用されています。
ピーリング
皮膚に酸を塗って古い角質を除去し、ターンオーバーを整えて肌の若々しさを保つ治療法。
肝斑、毛穴の開き、ニキビ、ニキビ跡、小じわに有効とされています。
エレクトロポレーション
イオン導入では浸透しないコラーゲンやヒアルロン酸などの高分子成分を、特殊な電子パルスを利用して浸透させます。
様々な成分を浸透させられるのでエイジングケアにも最適ですが、ヒアルロン酸注入と比べるとしわへの効果は劣ります。
注射系ケア
ヒアルロン酸注入
メスを使わないプチ整形として人気となった、ヒアルロン酸をしわに注射して目立たなくさせる治療法。
深いしわやほうれい線に効果がありますが、注入したものは半年ほどで吸収され元の状態に戻ります。
ボトックス
細菌が作り出すボツリヌス菌という成分を注射して、表情筋の動きを止め表情じわを改善します。
おでこ、目尻、眉間などの表情筋によってできるしわに有効。
マシン系ケア
美容皮膚科で受けられるマシン系ケアには、レーザー、高周波、赤外線、超音波など様々な種類のものがあり、医師が施術するためエステよりも高い効果が期待できます。
ですが、お値段は高額になる上に日々新しいものが登場しているため、その全てに精通することは不可能だとも言われているほど。
また、肌質や肌の色によってはその効果も異なってきますので、検討の際は口コミやネット上の情報はあてにせず、まずは医師とよく相談しましょう。
30代からのスペシャルケア
30代になると真皮のコラーゲンやエラスチンが減少するため、これまでと同じケアできれいな肌をキープするのは難しくなってきます。
また、肌老化は誰にでも訪れるものですからあわてずに、化粧品を変えたりエステや皮膚科でのケアを検討する際は次の3つの点もよく確認してくださいね。
1.目的をハッキリさせる
その悩みに対しどこまでの改善効果を望むのかを明確にしておきましょう。
例えば悩みがしわなら、しわを完全に消したいのか?しわが目立たないよう肌にハリが欲しいのか?
肌にハリが欲しい程度ならセルフケアや化粧品でも充分可能ですし、しわを消したいなら美容治療が必要です。
2.美容効果が維持される期間
美容治療でも化粧品でも、一度得られた効果がずっと続くわけではありません。
化粧品なら継続して使用する必要がありますし、美容治療なら定期的に施術を受けなければいけないことを忘れずに!
アンチエイジングは無理して高価なものに手を出すよりも、可能な範囲で続けるほうが賢明ですし効果も実感できます。
3.ダウンタイムの有無
ダウンタイムとは、美容治療を受けたあとメイクができなくなったり赤みが出たりといった、これまでの生活に何らかの支障をきたす期間です。
美容治療に限らず、エステで行われるマイルドなタイプのケアでも肌質によってはトラブルが起こることも。
効果が大きい治療ほどダウンタイムは長くなる傾向がありますので、医師や施術者とよく話し合いきちんと予定を立てておきましょう。
いかがでしたか?
エステや美容皮膚科へ行けば、肌をきれいにする方法は数え切れないほどありますが、やはり最も大切なのは日々のスキンケアと食事です。
高額なスペシャルケアを試す前にまずは基本のケアを徹底的に。
30代の方は無理して20代の頃の肌を目指すよりも、40代になっても今の状態を維持できるよう心がけてみてください。
多少しわやシミがあったとしても、ストレスなく楽しんでケアを続けていくことこそが最高のアンチエイジングになりますよ!