突然シクシクと痛み出し、放っておくとどんどん悪化して歯を蝕んでしまうイヤ~な虫歯。
もし、歯医者で削らずに自宅で治すことができたら、そんな嬉しいことはありませんよね。
今回は、虫歯を自然治癒を促進させる働きがあるという“重曹”を使った口内ケアをご紹介します!
そもそもナゼ虫歯になるの?
虫歯は、お口の中の細菌(虫歯菌)が、食べカスなどをエサに作り出した“酸”で歯を溶かしてしまった状態です。
歯磨きしていなくても虫歯にならない方がいる一方で、毎日きちんと歯磨きをしているのに虫歯になる方がいます。
ちゃんと歯を磨いている方からしたら納得のいかない話だと思いますが、実は虫歯は歯磨きだけでは防げないことが明らかになっています。
なぜなら、虫歯の多くは歯磨きだけでは取り除けない歯間や奥歯の溝の細菌から発生しているからです。
じゃあ一体どうすれば虫歯にならないの?と聞きたくなるところですが、これは「どうすれば健康に長生きできるの?」と同じで確実なものはありません。
一般的には、食後に歯を磨く、甘いモノは控える、フッ素入りの歯磨き粉を使うなどが虫歯予防に有効だとされています。
しかし、フッ素には毒性もあり、WHO(世界保健機関)では、6歳以下の口内ケアにフッ素を使用することが禁止されていますので、お子様の口内ケアにはお勧めできません。
と言っても大人なら、市販されている歯磨き粉に配合されているフッ素量では、丸々1~2本食べでもしない限り中毒性を引き起こす心配はありませんので、あまり神経質になる必要もないと思います。
重曹で虫歯が治せるってホント?
重曹は安価で手に入りやすく、幅広い用途があるのでなじみのある方も多いのではないでしょうか?
そんな身近な重曹ですが、なんと虫歯の予防や治癒促進に効果があるとのこと。
実は重曹は虫歯予防どころか、虫歯の進行を抑え、虫歯の自然治癒に絶大な効果があったのです。
引用:歯科医師の高楊枝通信
重曹水があれば、フッ素などは一切不要、簡単に虫歯のケアができます。虫歯予防だけではない、小さな虫歯なら治ります
引用:歯科医師の高楊枝通信
ナゼ重曹に虫歯を予防したり治癒を促す効果があるとされているのか?簡単にご説明しますと以下のようになります。
1 ⇒ 口内の細菌が食べカスを養分に“酸”を作る
2 ⇒ 酸で歯のエナメル質が溶けて(脱灰)虫歯になる
3 ⇒ 弱アルカリ性の“重曹”で酸を中和させる
4 ⇒ 口内のphがアルカリ性になる
5 ⇒ エナメル質が戻り(再石灰化)虫歯が治る
実際に体験したわけではないので、虫歯が治るとは断言出来ませんし、再石灰化により修復されるのはエナメル質だけと言われていますので、“小さな虫歯”という条件付きではありますが、歯医者へ行く前にやってみる価値ありそうです。
重曹の種類と選び方
重曹には、医療用・食用・工業用の3種類があります。
安心して口内ケアに使用でき、他の用途にも使いやすいのは食用(食品添加物)に分類されているもので、500~600gで400円前後で購入できます。
掃除用の重曹は食用のものより安く手に入りますが、石鹸が配合されたものなど口内ケアに適していないものもありますので、成分をよく見て選んでくださいね。
マウスウォッシュの作り方
<用意するもの>
・ペットボトル
・水500ml
・食用重曹 約3g(ティースプーン1杯 or 小さじ1弱 )
<作り方>
・ペットボトルに水と重曹を入れ蓋をしてよく振って溶かす
<やり方>
・重曹を溶かした水を口に含み30秒ほどすすいで吐き出す
・飲食後や間食後など1日に数回行う
※粘膜の弱い方や口内トラブルのある方はしみる恐れがありますので、少し薄めのものからお試しください。
※いつ何度行っても特に問題はありません。
※口内のphをアルカリ性にすることが重要なので、吐き出したあと水で口をすすぐ必要はありません。
重曹の安全性について
重曹(Baking soda:ベーキングソーダ)は、天然の無機物質で、科学用語では炭酸水素ナトリウムと呼ばれています。
安全性が高く、身近なところでは、ベーキングパウダーとしてパンやホットケーキに入っていたり、胃酸過多の症状をコントロールする作用があることから胃薬にも使用されています。
そのため、飲み込んでしまっても全く問題はありません。
ただし、どんな物質にでも使用に際する限度というものはあります。
重曹は弱アルカリ性なので、大量に服用したり(体内のphバランスが崩れる恐れがあります。)濃い溶液を直接肌に塗リつけたままにはしないでくださいね。
ホワイトニング効果はある?
重曹マウスウォッシュにホワイトニング効果はありませんが、色素沈着しやすい食べ物や飲み物を摂ったあとにうがいをすることで、着色を防ぐ効果は期待できます。
また重曹には研磨作用がありますので、粉を直接歯ブラシにつけて磨いたり、グリセリンと混ぜてペースト状にしたもので歯の表面をこすれば、ホワイトニング効果はあります。
しかし、磨く時間や使用する歯ブラシの質、粘膜の状態によっては、歯茎や歯そのものを痛めてしまう危険も…。
様子を見ながら慎重に多少試してみるくらいは良いかもしれませんが、歯は一生使うものですし見た目も左右する大事なパーツですから、本格的なホワイトニングは専門医で行ってもらいましょう。
いかがでしたか?
虫歯にはならないようにするのが一番ですが、唾液に含まれる成分には個人差が有り、口内のphバランスは人によって異なります。
そのため、歯磨きの頻度とは関係なく、虫歯になりやすい、なりにくいといった違いが生じるのです。
でも、1日数回の重曹マウスウォッシュで口内のphバランスを整えていれば、虫歯になりにくい口内環境を作り出すことができます。
口臭予防にもなりますので、是非一度お試しになってみてくださいね!