体内にたまった水分が上手く排出されず足や顔に生じてしまう“むくみ”。
太ってみえるだけではなく、放っておくと慢性化してセルライトの原因にもなってしまいます。
一般的には、むくみ解消には「お茶や水をたくさん飲むと良い」と言われていますが、実は飲み方によってはかえって症状をひどくしてしまう場合もあります。
そこで今回は、たった3日でむくみを解消し足痩せや小顔が叶う正しい水分の摂り方をご紹介します。
むくみ解消にはお茶より水?
暑いこの時季、外出先から戻ったら冷蔵庫でキンキンに冷えたお茶をグビ~っと飲みたくなりますよね。
でも冷えたお茶のガブ飲みは、むくみを招く原因になってしまいます。
なぜなら、ほとんどのお茶には“カフェイン”が含まれていて体を冷やす作用があるからです。
むくみを解消するために必要な水分量は1日2リットル程と言われていますが、カフェイン入りのお茶をそれだけ飲むとかえって冷えが進行し、むくみやすくなってしまいます。
とは言え、水ばかりでは飽きてきますし、食事中などはやはりお茶が飲みたくなるもの。
その場合は、カフェインを含まない麦茶やルイボスティーを常温で飲むのがオススメです。
水分を摂るとむくみが解消される理由
むくみは、何らかの原因で体内の水分コントロールが上手く行なわれていない状態です。
それなのに水を飲むと解消するなんて不思議ですが、これにはちゃんとした理由があります。
私たち人間の体は、水分量が足りていないとそれを調節するために、“抗利尿ホルモン”というホルモンが分泌されます。
抗利尿ホルモンには体内の水分が出て行かないよう調節する働きがあるため、分泌されると血液の循環が悪くなり血液中の水分がしみ出してむくみとなります。
またこのホルモンは、半日~2日間にわたって出続けるそうなので、日頃からこまめな水分補給を心がけ過剰に分泌されないよう気をつけましょう。
足痩せに効く!水の飲み方
まずは2リットルを3日間
顔や足のむくみ対策には、水分をたっぷり摂って体内にたまった老廃物を排出するのが基本です。
理想的な摂取量は1日2リットル、まずは3日間続けて飲んでみてください。
個人差はありますが、慢性的なむくみが取れると足は3日で約1.5cmほど細くなり顔も引き締まりますよ。
常温か白湯で飲む
冷えた飲み物は、むくみの原因となる体の冷えにつながります。
また、水に限らず冷たい物を一度に大量に摂ると胃や腸の働きが悪くなり、体調不良を引き起こす原因にもなってしまいます。
冷蔵庫には入れずに常温で飲むか白湯にして飲みましょう。
寝る前のガブ飲みは控える
寝ている間は内臓もおやすみモードに入っています。
そのため、寝る直前に水をガブ飲みすると体内での水分調節が上手く行なわれず、かえってむくみの原因になってしまいます。
寝る前に飲む量は控えめにし、コップ1杯程度の量(200ml~300ml)を朝~夕方を中心に小分けにして飲みましょう。
むくみが解消しないときの対処法
3日間、毎日2リットルの水を飲んでもむくみが解消されない場合は、ふくらはぎの筋肉が硬くなっている可能性があります。
ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれるほど血液の流れに影響を及ぼす部分で、筋肉が収縮を繰り返すことによって血液を押し上げる働きをしています。
この働きを“筋ポンプ作用”と言いますが、この作用が衰えていると水分をしっかり摂取していてもむくみは解消されません。
筋ポンプ作用の衰えチェック法
①床に座って力を抜き片足の膝を立てる。
②立てた足と反対側の手の親指・人差し指・中指でふくらはぎを強めにつかむ。
※つかんだとき痛みを感じたり、ふくらはぎが腕の力こぶより硬い場合は、筋ポンプ作用が衰えている可能性があります。
筋ポンプ作用の衰えを改善する方法
①床に座って両膝を立て足首の力を抜く。
②両手でふくらはぎを挟み親指の付け根で強めに叩く。
※足首から膝に向かって両足均等に行ってください。
③手を握った状態でふくらはぎの裏側を強めに叩く。
※両足で5分程度、1日3回行うと効果的です。
この方法は、東京女子医科大学准教授で高血圧の名医として有名な渡辺尚彦先生が考案されたもので、冷えやむくみの解消にとても効果的です。
水分を摂っても解消されないむくみにお悩みの方は、ぜひ行ってみてくださいね。
いかがでしたか?
むくみ解消に良いとされているお茶は数多くありますが、お茶を飲む場合やはり気になってくるのが“摂り過ぎ”。
どんなに身体に良いとされている成分でも、摂り過ぎると逆効果という心配も出てきます。
その点、水ならそんな心配もないですし、カフェインも含まれていないため妊婦さんでも安心して飲めます。
夏は知らず知らずのうちに水分不足に陥りやすいので、健康のためにもこまめな水分補給を心がけてくださいね!