風邪のひきはじめに起こりやすい喉のイガイガや、咳による喉の痛みはできるだけ早く治したいですよね。
ですが、これらの不快な症状は細菌やウイルスを追い出そうとする体の防衛反応のひとつですから、薬で無理に止めてしまうのも考えもの。
イガイガするな…と思ったら、喉にいい飲み物で症状をやわらげながら免疫力を高めましょう!
症状やシーン別にオススメレシピの作り方もご紹介していますので、喉を使うお仕事をされている方やカラオケ好きな方も是非ご覧になってみてくださいね。
症状・シーン別!喉にいい飲み物6選
風邪で喉が痛いときは「生姜紅茶」
風邪をひいたときや風のひきはじめに喉が痛んだりイガイガするのは、ウイルスや細菌による喉の炎症が原因なので抗菌作用の高いカテキンを含む飲み物を。
カテキンを多く含む飲み物には、緑茶・ウーロン茶・紅茶などがありますが飲むだけではなくうがいに利用しても風邪予防に役立ちます。
また、紅茶に生姜を加えて作る“生姜紅茶”には、体を温める作用の他、臓器の働きを活性化させる作用もあるため秋冬の風邪のひきはじめには特にオススメです。
生姜紅茶の作り方
■材料(ティーカップ1~2杯分)
・紅茶(ティーパックでもOK)
・すりおろし生姜 小さじ1~2杯分
・黒砂糖orはちみつ 適量
■作り方
(1)熱いお湯で紅茶をいれる。
(2)すりおろした生姜を紅茶に入れよく混ぜる。
(3)お好みで黒砂糖やはちみつを加える。
生姜はまとめてすりおろし小さじ1~2杯分に小分けして冷凍しておくと便利です。
咳が出るときは「はちみつ大根orレモン」
風邪による咳は、喉をはじめ気管支や肺がウィルスに感染し炎症を起こした状態です。
喉が痛むときと同様に抗菌作用の高い飲み物を温めて飲むのも効果的ですが、さらに高い殺菌力と消炎作用が期待できる“はちみつ大根”を。
はちみつには強い抗菌作用がある他、ビタミンやミネラルも豊富に含まれているためそのまま舐めてもOKですが、
ビタミンCを含む大根とあわせると抗菌作用や免疫力が高まります。
はちみつ大根の味が苦手という方には“はちみつレモン”もオススメです。
どちらも冷蔵庫での長期保存が可能ですが、取り出す際に付着する雑菌やカビの心配もありますので1週間分くらいをこまめに作りましょう。
※乳児ボツリヌス症予防のため1歳未満の赤ちゃんには与えないでください。
はちみつ大根の作り方
■材料(約1週間分)
・大根 5㎝~10cm
・はちみつ 適量(大根がしっかり漬かる程度)
■作り方
(1)大根は良く洗って皮ごと1㎝の角切りにする。
(2)密閉できる容器に大根とはちみつを入れる。
(3)一晩寝かせて大根を取り出したら完成!
※臭みがでるため一晩たったら大根は取り除いてください。
大根はちみつは、1日大さじ2杯を目安にお湯や水で好きな濃度に割って召し上がってください。
はちみつレモンの作り方
■材料(約1週間分)
・レモン 1個
・はちみつ 適量(レモンがしっかり漬かる程度)
■作り方
(1)レモンは良く洗って皮ごとスライスにする。
(2)密閉できる容器にレモンとはちみつを入れる。
(3)一晩寝かせたら完成!
※レモンの農薬が気になる場合は、重層水(水800cc・重層大さじ2)に1~2分ほどつけておき、水でよく洗い流してから使用してください。
はちみつレモンは、1日大さじ2杯を目安にお湯や水で好きな濃度に割ってレモンと一緒に召し上がってください。
痰が出るときは「ぬるめの白湯」
痰が出るときは、喉を温め水分を多めに摂取して痰をやわらかくし出やすくすることが大切です。
ぬるめの白湯を常飲し喉を温めて通りを良くしましょう。
痰の解消には生のパイナップルジュースやはちみつが良いという説もありますが、状態によってはかえって痰が絡みやすくなる可能性もあるため避けたほうが無難です。
※熱すぎる飲み物は粘膜を傷つけ痰の分泌を増やす原因にもなるのでご注意ください。
喉のケアには「スロートコート」
一般的に、カラオケや発声練習前後などの喉をいたわりたいときには、はちみつレモンが良いと言われています。
ですが、はちみつや果物類は濃度によっては喉にはりつくような違和感を覚えたり、かえって声が出にくくなってしまう場合も。
プロのボーカリストは、日常の喉のケアには“スロートコート”というハーブティーを愛用している方が多く見られます。
品質の良いものはハーブティーの専門店か通販サイトでしか手に入りませんが、歌手のMay J.さんやB’zの稲葉さんをはじめ、中島美嘉さんやGLAYのTERUさん平井堅さんなど、そうそうたる面々が飲んでいるので本格的に喉のケアをされるなら試してみてはいかがでしょうか。
歌うときには「ミネラルウォーター」
プロの歌手や声優さんのほとんどはライブ中、曲と曲の間に水を飲んでいます。
これは、喉の状態にかかわらず水が声の出を邪魔することなく喉をうるおすのに適しているから。
体質によっては塩素を含んだ水で喉がイガイガするという方もおられるようなので、ミネラルウォーターの中から合うものを選ぶと安心です。
水は硬度によって口当たりや喉ごし違うので、色々と試してみて違和感なくスッと喉を通るものを見つけてくださいね。
コンビニで買える喉にいい飲み物
外出中ちょっと喉がイガイガするときなどは、コンビニや自販機で買えるホットゆずやホットレモンを。
寒い季節でもすぐに喉を温められるので不快感が軽減しますし、手軽にビタミンCが補給できるので風邪のひきはじめにもぴったりです。
セブンイレブンで販売されている“ホットゆず”と“ホットレモン”は、はちみつのまろやかな甘さが美味しいですよ。
赤ちゃんや子供の咳には
赤ちゃん~子供の喉の違和感や咳には、湯冷ましかカフェインを含まない麦茶が最適。
基本的に冷たい飲み物は咳が出やすくなるので控え、呼吸が苦しくならないようしっかり座らせてから飲ませます。
嫌がって飲まないときは、1歳以上なら水あめやはちみつで少し甘くしてみてください。
※1歳未満の場合はかかりつけの医師にご相談の上飲ませてください。
妊婦さんも安心の喉にいい飲み物
カフェインや刺激物を避けたい妊娠中の喉の痛みには、前述した“はちみつ大根”や“はちみつレモン”を。
どちらもビタミンCがたっぷり含まれていて、免疫力をアップし疲労感の回復にも役立つので妊婦さんにもぴったりです。
また、軽い喉の違和感やイガイガならノンカフェインの麦茶やハーブティーでこまめに水分補給しましょう。
麦茶には体を冷やす作用もあるので、飲むときは少し温め常温にしてくださいね。
いかがでしたか?
今回は喉にいい飲み物をご紹介してきましたが、風邪による不快な症状は喉を温めるだけでやわらぐこともあります。
まずは適度に温めることを基本に、コーヒーやアルコール等の刺激物を避けて好みの飲み物をチョイスしてみてください。
ただし、熱すぎる飲み物や冷たすぎる飲み物は、傷んだ喉の粘膜に刺激を与えてしまうので適温に調整するのもお忘れなく!
また、風邪が原因で起こる咳や痰は通常3週間未満でおさまると言われていますので、長引く場合は無理をせずきちんと専門医を受診してくださいね。